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2019.05.17

メンズ浴衣を一人で着付ける簡単な方法

メンズ浴衣を一人で着付ける簡単な方法

男性の浴衣姿は普段よりかっこよく男らしく見えます。この夏は浴衣で夏祭りや花火を見てはいかがでしょうか。
女性も普段とは違う男性の浴衣姿を見て、きっとかっこいい!と思うはず。
でも浴衣の着付けが分からない、難しいという方の為に、メンズ浴衣の購入から着付けまで、一人で着付ける簡単な方法をお伝え致します。

浴衣の購入

浴衣を買う前に、まず浴衣を着る為に何が必要なのかを確認しましょう。
<浴衣を着るのに必要なもの>
・浴衣
・帯
・下駄
・腰紐
基本的には上記の4点があれば浴衣を着ることができます。更にあると良いものとして、以下の2点があります。
・ステテコ
・信玄袋

浴衣選び

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浴衣の売られ方には2種類あり、一つは仕立て上がりで購入後すぐに着られる「プレタ浴衣」と、仕立てる前の生地の状態で売っている「反物」があります。反物は自分の身長や体形に合わせて仕立てることができるので着付けは楽になりますが、仕上がりに2週間前後かかり、仕立て代がつくので金額も高くなります。
なので、初めて買われる方はプレタ浴衣の方が良いでしょう。
男性がプレタ浴衣を購入する時に気を付けるのは寸法の確認です。
男性の着付けは女性のような「おはしょり」がないので、丈を調節することができません。なので寸法を確認しないと丈が長すぎ、もしくは短すぎになってしまいます。呉服店などの店頭で購入する場合、試着OKであればできれば試着をしましょう。試着をすることで寸法だけではなく顔映りも確認することができます。
丈の長さは足首のぐりぐりの上あたりがベストです。

①角帯
角帯とは幅が約10㎝くらいで、帯芯が入っている帯です。一番よく使用されている帯で、男性の着物にも使用することができます。結び方は「貝ノ口」と「浪人結び」の2種類あり、よく結ばれるのは「貝ノ口」です。
②兵児帯
兵児帯とは幅が50~80㎝くらいの、帯芯が入っていない帯です。大体、部分的に絞りが入っているので、着付けの時には表と裏をよく見てから着る必要があります。着物と合わせて着られないので角帯より格は下がりますが、見た目がラフな雰囲気になり着心地も楽です。
③ワンタッチ角帯
ワンタッチ帯とは角帯が既に帯結びができている状態で、体に巻いてマジックテープで止める帯です。着付けが一番楽な帯ですが、マジックテープなので剥がれる可能性があり、着崩れもしやすくなります。

帯の素材

帯の素材ですが、角帯は正絹、ポリエステル、綿、麻などがあり、兵児帯は正絹、ポリエステルがあります。
正絹は値段が高いですが、締め心地や見た目が良く、着崩れもしにくいです。
また、帯が良いものだと自然と浴衣も良く見えてくるので浴衣の中でも格が上がったように見えることもあります。
ポリエステルは締めやすさでは正絹に劣りますが、値段もお手頃で、洗濯できるものも多いのでお手入れが楽です。(←洗濯表示を必ずチェック!)

下駄の種類

①右近下駄
一番オーソドックスな形の下駄です。歩きやすく、底がゴム製になっているものが多いので、底の剥げやすり減りがあまり気になりません。
②二枚歯下駄
二枚馬歯下駄とは下駄の底が2枚の歯のように出ている形で、ゲゲゲの鬼太郎が履いている下駄です。2枚歯は始めは歩くのが難しいと思う人もいるかと思います。
そして下駄の底にゴムがついていないものだと桐が直接地面に当たってしまうので桐のすりヘリも早いです。ですが歩く時の「カランコロン」という音がとても良いです。
③八割下駄
八割下駄は、下駄の底に8つ切り目が入れられている下駄です。切り込みを入れることで下駄が足に馴染み、歩きやすくなります。履き心地は良いですが、お値段は他の下駄よりも高めです。
お勧めの下駄は、歩きやすくて底にゴムがついている右近下駄です。

信玄袋

信玄袋とは巾着のような小物入れで、財布や携帯などを入れるのに使用します。袖の中に入れる人もいますが、袖が重くなってしまったり落ちてしまう可能性があるので、信玄袋を持つことをお勧めします。

浴衣の着付け

もし自宅に全身鏡があれば、着姿を確認しながら着付けしていきましょう。鏡があると、着付けがとても楽になります。

①下着

浴衣を着る時の下着は、「Vネックの白シャツ+ステテコ」がお勧めです。素肌に直接着ることもできますが、夏(特に男性)はとにかく汗をかくので着た後に浴衣に汗シミがついてしまう可能性があります。
そして男性は衿元を浅めにして着るので首はVネックが良いでしょう。そして濃い色の浴衣ならあまり心配はないですが、白地などの薄い色の浴衣だと透ける可能性があるので、白地のものを選びましょう。
※細身の男性必見「補正タオル」
※細身の男性がそのまま浴衣を着ると、歩いているうちに帯が動いてしまったり少し貧弱に見えてしまうことがあります。その為、下着をつけたあとにタオルを腰に巻き、腰紐でとめることをお勧めします。
補正をつけることで動いた時に着崩れしにくくなりますし、恰幅が良く見え、浴衣姿が綺麗に見えます。

②浴衣を着る

着付けの方法は、まず浴衣に袖を通します。両腕を通したら両袖を持って引っ張ると左右均等になります。次に両方の衿先を持ち、下前(右側の裾)の位置を決めます。位置は、下前の衿先が左の腰骨あたりにくるあたりです。
位置が決まったら今度は上前(左側の裾)の位置を同じように決めます。決まったら腰骨の上に腰紐を結びます。
腰紐の結び方は腰骨の上あたりで前から後ろに回し、後ろで交差させて前に戻します。止め結びをしますが、2回かけて締めます。締めたら左右の先を交差させて、腰に巻いてる腰紐の中に下から入れます。
腰紐を結んで、もししわがよっていたら腰紐に指を入れて、しわを両脇にもっていきます。衿元も確認し、よれていなければ浴衣の着付けは完成です。

③帯を結ぶ

・角帯(貝ノ口結び)
まず、帯の端を半分に折り輪になっている方を下にしておへそから30㎝くらい残して反時計回りに2回体に回します。(人によっては3回体に回す人もいます)この時、帯を回す度に締めると緩みにくくなります。回したら手先とタレ先を中心(おへその辺り)に持ってきて大体同じ長さにします。余ったタレ先は内側におりこみます。
次に手先を下にして垂れ先を手先の下にくぐらせます。そして手先を左上に上げて、再び垂れ先を手先の下にくぐらせて、しっかりと締めます。あとは角帯を時計回りに回して貝ノ口を背中側に持ってくれば完成です。女性の帯結びは背中の中心に持ってきますが、男性の帯は少しずれていてもOKです。
・兵児帯
まず帯を横に4回折ります。手先がおへそから膝の辺りにくるまで残し、手先が下になるように2回体に巻きます。垂れ先をおへその辺りに持ってきて、垂れ先で手先と腰に巻いた兵児帯をまとめて下からくるんでちょうちょ結びをします。
少し長い方の先を下から通し、結び目を隠すようにして形を整えたら、時計回りに後ろへ回したら完成です。兵児帯も、真後ろではなくて少しずらしても大丈夫です。

④下駄

初めて履く下駄は鼻緒部分が固くて履きにくいことが多いです。もし履きにくい場合は、自分で指で鼻緒を広げるか、先に自分より足の大きい人に履いてもらいましょう。
また、普段履き慣れない下駄を履いて長時間歩くと、前坪の部分がすれて足が痛くなる可能性もあるので、履く前に足の親指と人差し指の間(前坪が当たる部分)に絆創膏を貼っておくのもおすすめです。
メンズ浴衣の着付けの方法は以上です。あとは信玄袋を持って出かけましょう。
以上がメンズ浴衣を一人で着付ける簡単な方法です。
自分で浴衣を着付けるのが難しくて、着付けが出来ない!という場合は、浅草や京都で浴衣レンタルもぜひご利用ください!


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