美しい着物姿は着姿が大事!レンタル着物でも気をつけたい仕草とは?
お値段の高い着物を着れば、「美しく見える」と思っていませんか?
色や柄の美しい着物を着れば、「それだけで、美しい女性になれる」とも。
実際には豪華な色柄やお値段は、「美しい着物姿」には関係ありません。
大切なのは、気持ちがあらわれる「仕草や動作」のようです。
アンケートに見る、女性の着物仕草のベスト4
「ボディランゲージ」という言葉がありますが、着物も一緒で「仕草や動作」は「心」を表してしまうもの。
乱暴な動きは、着物の「和」の良さを壊してしまいます。
男性が魅力的に感じる女性の仕草のアンケート結果でも、
1位:膝を合わせて、足をそろえて座る
2位:きちんとした敬語が話せる
3位:上品に食事ができる
4位:髪を結ぶ
という結果が出ています。
着物を着た時の、基本の動作そのものですね。
着物を着た時は、手と首、足以外は隠れてしまうので、この3カ所に見る人の目は集中しています。
美しい着物姿のための3つの仕草や動作
①手を華奢に、小さく見せる
親指を内側に折り曲げておくと、手を小さく、指を細く上品に見せることができます。
高く手を上げた時などに、着物の袖口から肘が見えてしまうのはNGです。
手はできるだけ見せない方が、着物姿がきれいですよ。
②大股で歩かない
洋服の時はマニッシュな外股も、着物ではおすすめできません。
大股で歩くと、腰のあたりから着崩れる心配も出てきます。
③外股はたくましい印象に
つま先が外を向いている外股は、着物の時は大変目立ちます。
着物を着て内股で歩くコツは、前足のつま先に後ろ足の土踏まずを嵌めこんでいく感覚です。
その時に、膝を離さないようにしましょう。
歩幅が狭く、自然に内股になりますよ。
美しい着物姿を作る5つの着付け方
気姿がタイトな着物は、体のラインを正直に見せます。
体型や姿勢が、思っているよりも着物は目立つんですよ。
着物のシルエットは、チャイナドレスにも似ていますね。
着物を着付けるときは「上半身はブラウス、下半身はロングのタイトスカート」という考え方で着つけると、分かりやすいです。
①着物の裾が広がるのはNG
着つける時には、手に持った着物の下前の端を左の胸の下あたりで調節して、着物が右側の体にピッタリ沿うようにします。
それから上前を、床に平行に合わせます。
着物の裾の幅を狭くして腰回りに向かって広くなるようにすると、キレイなロングのタイトドレスのシルエットができ上がります。
②衿元はきっちりと閉じて、襟足を抜く
着物を着ているときに胸側の衿が広く開いていると、清潔感がなくなってしまいます。
着物は衿そのものを合わせることで深いV字ラインを作ってくれるので、きっちり合わせても小顔効果に変わりはありません。
閉じた襟元と、適度に抜いた襟足で変化をつけた方が、気姿に奥行きが作れますよ。
③着物を着るときは後ろの裾を、少し長めに
背中心部分の裾を、かかとで踏んだままで前を合わせると、後ろを前側よりも長くしやすいです。
前を合わせたタイミングで、着物の裾を踏んでいたかかとを浮かせます。
④おはしょりの前面は一重に
おはしょりが、ダブダブしていませんか?
おはしょりを1重にすると、腰回りに吸いつくようにピッタリ納まって、腰も細くスマートに見えます。
おはしょりの下前部分は必ず上に折り上げて、おはしょりの前部分は上前だけにしましょう。
着物を着るうえでは、薄くて存在感のないおはしょりが、美しい気姿の基本です。
⑤着物姿で足の長さを決めるのは、帯の位置
着物の帯の位置は好みもあり、個人差が大きい箇所です。
一般的には、年齢が高くなるほど帯の位置も低くなりますが、帯の位置が低いと胴が長く見えてしまいます。
着物を着るときは帯を高めに設定すると足も長く見えるので、バストの下あたりが帯の位置の目安になります。
着物所作に注意して美しく着物を着よう
着物姿を見つめられるのはうれしいですが、期待も裏切りたくないもの。
そんな心遣いが、大人の女性として更に成長させてくれます。
気持ちがあらわれる「仕草や動作」に注意して、「和の心の親善大使」になっていたでければと思います。
浅草で素敵に着物を着こなして、存分の和服体験を楽しみましょう。
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