京都で親子で着物レンタルをするなら知っておきたい着物の種類と知識
最近は京都観光で親子で着物レンタルして、京都の街歩きや観光する方が増えています。洋服で出かけるのももちろん楽しいのだけれど、今日は着物をレンタルしてドレスアップしてお姫様みたいに京都の街並みを歩いてみる。
美しい景色と和服姿が調和して、いつもより沢山写真を撮ったり、親子の会話も弾んで、きっと素敵な思い出になるでしょう。
今回はそんな
「京都で親子で着物レンタルする際に知っておきたい着物の知識」をまとめました!
レンタル着物の種類について
着物にはその生地や絵付け、装いによって「格」が決まっており、その場のTPOにあわせてフォーマルな着物とカジュアルな着物、またそれぞれに合わせた帯と帯結びを選ぶ必要があります。
フォーマル(礼装)
よく晴れやかな場にで着用される「振袖」や「留袖」江戸時代のころ、未婚女性が「振袖」の袖を振って異性に想いを伝えるという恋愛観があり、既婚女性として大人になった女性は、その長い袖を切って縫い留めたことから「留袖」の風習が広がりました。主に結婚式などで主催者側の礼装して着用されます。
・黒留袖
既婚女性の第一礼装。染め抜きの五つの家紋が入ります。
結婚式で、新郎新婦の母や親族の既婚女性が着用します。
・色留袖
既婚女性・未婚女性、共に着られる第一礼装。
五つの家紋が入ると礼装に、三つ紋などは準礼装となり、
幅広くパーティなどでも着用することが出来ます。
・振袖
未婚女性の第一礼装。華麗な絵羽模様(全体に模様が続くよう染め上げたもの)と長い袖が特徴。
未婚女性が成人式や結婚式などで着用します。
そのほか「打掛」などの白無垢の花嫁衣裳に使われる着物や、
喪服として着られる、無地の「黒紋付」もフォーマルにあたります。
帯と帯結びは、
幸せが重なってゆきますようにと願いから丸帯や袋帯を使った二重太鼓結びが主流です。
セミフォーマル(準礼装)
結婚式の主催者側でなく、ゲストで行く際に着用されます。また帯を変えてカジュアルにも着られる幅広いセミフォーマルな着物。
・訪問着
一枚の大きな絵になるよう染め上げられた絵羽文様が特徴の華やかな着物。
幅広くパーティーなどにもに着られ、一つ紋が入ると礼装として結婚式などで着用されます。
・付け下げ
縫い目に柄がかからない小さな柄のものが多く、着た際に模様がすべて上向きになる。
シンプルなものはカジュアルなシーンでも着用されます。
元々は訪問着の代用品でしたが、
最近は豪華な文様のものは訪問着と同格としてパーティーや結婚式などで着用されます。
・色無地
柄のない無地に染め上げられた着物。
染め抜きの一つ紋だと礼装に、縫い紋だと準礼装、紋無しだとカジュアルシーンなど幅広く着用されます。
訪問着、付け下げは主に、袋帯の二重太鼓結びのフォーマルとして着用します。
色無地はカジュアルに、名古屋帯で一重太鼓結び。
またリボン太鼓結び、銀座結びなど結びを変えることによって、可愛らしさや粋さを演出して、お洒落に着こなせます。
カジュアル(普段着物)
普段着や街着として、友人同士のパーティーやお出かけなど、カジュアルなシーンで着用される着物。
・小紋
全体に同じ文様の入った着物。
街着として幅広く着用されます。
また華やかな柄や江戸小紋の格の高い柄はセミフォーマルとしても着用されます。
・紬
ざっくりした風合いの絹の着物。糸を先に染め、織りあげるのが特徴の街着。
縞や絣の柄の入ったものから無地のものまで。
無地のものは柄のあるものより、少しフォーマルな装いとして着用されます。
・浴衣
夏の着物の代名詞、木綿を染めた浴衣。
元々はお風呂上りにまとったものなので、夏祭りや花火大会などのカジュアルなシーンで着用されます。
また最近では
木綿やウールなどの素材を使った着物もカジュアルな着物として人気です。
帯と帯結びには
主に半幅帯が使われ、文庫結びなどのシンプルな結びから、花結びやリボン結びなど華やかな変わり結びまで、幅広くお洒落を楽しむことができます。
レンタル着物の素材について
季節によって
・袷(あわせ)10~5月頃
生地に関係なく、表地と裏地が合わさった一年の中で、最も長く着られる着物。
・単衣(ひとえ)6,9月
裏地のついていない着物。また一枚仕立てで、透けない生地になっている。
・薄物(うすもの)7,8月
絹で織られた紗(しゃ)絽(ろ)など透け感のある生地の着物や、麻の上布(じょうふ)などの夏のの着物。
着物の素材には以下のものがあります。
・絹
最高級の「正絹(しょうけん)」(シルク)はフォーマルな着物に使われます。
その美しい光沢や肌触りのよい滑らかな風合いと吸湿と放湿、保温性に優れてる。
水に弱く縮んだり、摩擦に弱いのでこすれたり、ひきずったりには注意が必要です。
・麻
通気性がよく、速乾性に優れており、
薄手で軽く、夏の着物に使われます。
張りのある素材の為、シワになりやすい。
・木綿
綿花の繊維を紡いだ糸で織られる生地。
カジュアルな着物や夏の浴衣に使われます。
通気性がよく、吸湿性が高く肌ざわりがよい。
・ウール
厚手の毛織物。丈夫でしわになりにくく、あたたかい。
夏にはサマーウールとしても使われます。
・ポリエステル
化学繊維の普段着用の着物や浴衣で使われます。
丈夫で、水に強く、シミになりにくい。
着物レンタルで扱われる着物の特徴
着物レンタルでは普段着物に着慣れていない方でも着やすいように主にポリエステルの着物が使われています。
柄は今風な大柄のレンタル着物が多く取り揃えてある場合が、多くあります。
アンティーク着物を中心に取り扱ったお店もあるので、趣向に合わせてレンタル着物店を選ばれると良いでしょう!
帯は半幅帯で合わせているレンタル着物店が多いようです。名古屋帯で全て着物レンタルを行っているお店もあるみたいです。
ポリエステルの着物の特徴は
・軽く扱いやすい
・汚れに強い
・水に強い
・多様なデザイン性
などがあります。ただし通気性、吸湿性には欠け保温性が弱いので、下着で調節しましょう!
子どもの着付けの際のポイント
親子で着物レンタルする際は、特に10歳以下の小さな子どもの着付けには注意が必要です!
小さな子ども(7歳前後まで)の着付けには20分程度の時間がかかります。
はじめは興味深々で着付けられていても、すぐに飽きてしまったり、慣れない着物や草履でしんどくて、泣き出してしまう子どももいます。子どもがしんどくなってしまうのを軽減するために
・着付けの際、身体にタオルを一枚巻いて紐や帯の締め付けを緩和する
・裾を踏んづけて、こけてしまうのを防ぐため、裾は少し短めにしておく
・京都は冬寒く、夏は暑い気候です。昼夜の寒暖差も15度以上になることも多いので、肌寒い季節は下着はしっかりと着こんでおく
・着慣れない着物ですのでトイレの仕方など、気になる点は着付師さんに確認しておく
などのポイントに注意しましょう!
親子で着物観光する際の注意点
京都を親子で着物を着付けて観光に出かけると風情があっていいものですね!
ただし慣れない着物での観光ですので下記のことに注意してください。
・子どもが小さい場合は草履になれておらず、足が痛くなるので履き替えられるように、靴を持参されるのをおススメします。
・京都の観光はアップダウンがあるので、運動量が増えて暑くなることもしばしばあります。そんな時は首や脇を冷やしましょう!冷却効果があり、体温を下げることができます。
・汚れや水に強いレンタルの着物ではありますが、食事などで汚れた際はすぐに拭けるようにタオルや、ハンカチやティッシュなどを持参しましょう。
・子どもを連れて、着慣れていない着物での移動は思った以上に時間がかかります。タイムスケジュールは余裕をもって、長距離の移動は電車やバス、タクシーなどの利用をオススメします。
いかがでしたか?着物には様々な種類や素材がありますね。はじめは少し難しく感じる面もあるかもしれません。
でもまずは気軽に、親子で着物レンタルして、京都の四季折々の美しい自然と、歴史のある文化財や街並みへと観光に出かけてみましょう!
京都 嵐山店 着物レンタル 梨花和服
阪急嵐山駅から徒歩3分、渡月橋まで徒歩3分
京都 祇園店 着物レンタル 梨花和服
2019年3月15日OPEN予定
京阪祇園四条駅から徒歩4分、八坂神社まで徒歩3分
京都で着物レンタルなら 梨花和服
京都市内で嵐山、祇園に2店舗展開
京都の着物レンタルプラン一覧