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2019.02.19

京都でレトロなアンティーク着物をレンタルをする時に知っておきたい5つのポイント

京都でレトロなアンティーク着物をレンタルをする時に知っておきたい5つのポイント

京都で着物レンタルをしたいと考えている人の中には、「アンティーク着物をレンタルすることもいいな」と思っている人もいるのでは?
「アンティーク着物」というからには、現代の着物とはまた少し違った魅力があるんですよ。
今回は京都で着物レンタルをする時に知っておきたいアンティーク着物のポイントをまとめました!
京都でレトロな着物をレンタルした方がどういう写真を撮れるか気になる方はこちらをご覧ください!
京都の夏に着物レンタルをレトロな夏用着物でかわいく楽しみました!

まずアンティーク着物とは?

京都の着物レンタル写真
「戦前」、だいたい昭和16年ごろより前に作られた、70年以上前の着物が「アンティーク着物」と呼ばれています。
「アンティーク」といえば、骨董の世界では「100年以上経ったもの」を指すのが普通ですが、布の場合、宝石や金属でできたアクセサリーや頑丈な素材の家具などとは違って、年月とともに、着るのには難しいくらい劣化してしまうことがあります。
ですから、着物の場合も少し早めの70年くらいで「アンティーク」の部類に入ることになるのですね。
「アンティーク着物」のなかには江戸時代末期のころの着物もあるようですが、いまでも安心して着ることができるか?
ということを考えると、大正・昭和初期のころのものが最も良い状態で数も種類も豊富に残されているということですね。
着物の製造技術は長く平和だった江戸時代に飛躍的に上がりました。
現在ではもう作れないような職人技の着物もあるといいます。
機械化されていない時代に作られたものは、味わい深く、魅力的な品であることは間違いありませんね。

アンティーク着物をレンタル着物店で楽しむ方法

清水寺で着物レンタル
色も柄も魅力にあふれたアンティーク着物。「かわいく着ておでかけしたい!」と思った人もいることでしょう!
ではアンティーク着物を着るうえでのコツについてお教えします!
いまから70年以上も前に作られた着物は、当時の女性たちのサイズにあつらえられています。
そう、現代のわたしたちとは体格差があるのです。
もしかすると「着たい!」と思ったものの、袖や着丈が短く自分のサイズに合わない・・・なんてこともあるかもしれません。
ああ、がっかり、となる前にいくつか工夫してみてください。
・袖が短い・・・衣紋(うなじの部分)と襟元を広めにとると、袖のほうへゆとりが出やすい
・裾が短い・・・腰ひもを腰の上で締めることで、丈の長さを出せる。または帯の下の折り返し部分(おはしょり)を作らないことで丈の長さをとる。
アンティーク着物はもともとがサイズ小さめなので、全体に短めに着つけてもOKなんです。
袖も手首がまるまる出てしまっても着物の着付けの上では問題なし。とはいえ好みもありますからひとそれぞれです。
襟元をゆったりめに着付けて首元が寂しくなったら、色付きやレースの半襟や重ね襟をつけてコーディネートを楽しむのもいいですね。
どうしてもサイズが合わない、でも着たい!というなら、思い切って現代風アレンジはいかが?
袴に合わせることの多い編み上げのショートブーツを短め着物に合わせたり、ビビットなカラータイツとハイヒールをビビットな大正ロマン柄に合わせたり。
いまのわたしたちが持っている小物を自由に組み合わせて、現代風な着方の提案をするのも新しくておしゃれです。
ファーやアニマルプリントと合わせてゴージャスにしたり、リボンやレースでガーリーに着る方法などありますよ。

アンティーク着物の色・柄

京都で着物レンタルなら梨花和服
京都は日本の色々な時代の歴史遺産や雰囲気が残っている街です。それぞれの時代で、その時代に合ったお着物が流行していました。
伝統的な「着物(和服)」には流行りすたりがないなんて言われることもありますが、実はそんなことはありません!
着物の時代にもやはりおしゃれを楽しむ心は現在と変わらずありました。
ですからその時代の流行がアンティーク着物には敏感に取り入れられています。
長く平和な時代が続いた江戸時代には、着物にも興味を向ける人が増え、着物の製造技術は大きく発展しまいた。
続く明治に入ると、外国からたくさんの新しい文化がもたらされ、着物の世界にも新しい波がやって来ました。
現代になってもアンティーク着物が素敵な理由は、当時の最高の技術で、流行の最先端のものが生み出されたからこそ、時代を超えてもいまでもその人気が「復刻」し、ファンが絶えることがないのかもしれませんね。

アンティーク着物の色

アンティーク着物の魅力のひとつは「色」。新しい時代に入ると、それまで主流だった「草木染め」に加えて「化学染料」が使われ始めました。
化学染料の特徴は「発色のよさ」。
伝統の草木染はふんわりやわらかな色合いが持ち味ですが、新しい染色では、はっとするような鮮やかな色調が出せるようになりました。
そういった人目を引くような色を数々集めた「極彩色」で彩った着物がたくさん作られました。

アンティーク着物の柄

柄ゆきもどんどん新しいものが取り入れられるようになりました。
それまでの雅やかな伝統の柄に加え、ヨーロッパの文物をモチーフにした柄が誕生しました。
例えば洋楽器やリボン、洋花など、これまでの着物や帯の柄にはなかったものが、外国との交流のなかで生まれていったのです。
また同じころ、半襟にも色とりどりのものが出回るようになり、着物の柄と半襟とのコーディネートも新たに流行するようになりました。

レトロな可愛さ「大正ロマン」

京都でレトロな着物レンタルをしてブーツでアレンジ
アンティーク着物と言えば「大正ロマン」。
明治時代の日本は、文化的にも経済的にも大きく発展を遂げ、その勢いは大正時代にまでおよびました。
世の中は活気にあふれ、女学生や職業婦人が現れ、女性たちもいままでになく自由で生き生きとしていた時代です。
そんな時代の流行だからこそ、現代でも着物好きのハートをがっちりつかむほどの魅力があるのでしょう。
大正ロマン風が好きだからアンティーク着物が好きという人も多いですよね。
大正ロマン風なお着物を着物レンタルできますか?という質問をいただくこともよくあります。

ヨーロピアンデザイン

大正時代、世界の美術界では「アールヌーボー」式といわれる装飾が流行りました。
これは植物の枝や茎、猫足のようなゆるやかな曲線が特徴。
またその後流行った「アールデコ」では全く逆の、装飾があまりない大胆な幾何学模様が主流でした。
日本ではこれらをとても上手に着物や帯の文様として取り入れました。
伝統的な柄ももちろん捨て去ったわけではありませんでした。
むしろ伝統的なもののなかに新たな外国産の柄のいいところを躊躇なく合わせ、和洋を融合したデザインが誕生したんですね。

極彩色×極彩色

現代では黒やベージュ、白など、ともすると「無難」な印象になりがちですが、大正ロマンは違います。
新しい時代に生まれた新しい色彩、極彩色を、どのようにコーディネートするかということが女性たちのセンスの見せどころでした。
パッと目を引く色合いに描かれた大胆な花柄、幾何学模様に彩られた反対色。
このような着物と帯、そして色とりどりの半襟をどうコーディネートするか・・・、
想像するだけでもワクワクしてきちゃいますね。

大正のファストファッション「銘仙」

「銘仙」という生地にはポップでキュートなデザインのものが多くあります。
「銘仙」は絹でありながらとても安価な生地。同じ柄を大量生産しさらにお値打ちな価格で売られました。
着物柄のデザインは、当時流行の発信源だった百貨店が画家や専属デザイナーにまかせ、多彩な柄が生み出されたのです。
もちろん、女性たちは競ってこの明るく自由で鮮やかなデザインの銘仙を買い求めたそうです。
昔も今も、かわいくて安いものは女性たちの人気の的ということですね。

現代にも通じるアンティーク着物の魅力

着物は「着物三代」といわれ受け継がれたものでした。
母の嫁入り道具だった着物を娘が譲り受け、そのまた娘に着せるという、時代を超えることを想定した丈夫さに加え、大切に保管をされていたからこそ、いまでも十分着ることができるアンティーク着物も多いのでしょうね。
70年以上の昔の世界を見ていた着物。いまの時代にも十二分にその魅力を発揮させてあげたいですね。


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京都市内で嵐山、祇園、清水寺に着物レンタル店を3店舗展開
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