浴衣の着付けは襟に注意!初心者必見の10の注意点
夏になるとお祭りや花火大会が催されることが増えるので、夏らしい浴衣を着たくなりますね。でも着付けをお願いするとお金もかかるしと尻込みしてしまう人もいると思います。
もし、自分で着付けられたらという人のために、今回は着付けについて注意してもらいたいポイントを10個ご紹介します。
初心者向けの内容ですので、これを参考にして浴衣の着付けにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
着物と浴衣の着付けの違いについて知りたい方はこちら
浴衣を着る場合はしっかり下準備する
まずは、浴衣を着るなら、下準備をすることが重要です。
浴衣は突然思い立って着るのではなく、少なくとも前日から準備をしましょう。それがきれいに着るための第一歩になります。
その他にも浴衣に袖を通す前の下準備について説明します。
浴衣を前日にチェック
浴衣は畳んでしまっていることが多いと思います。そうすると折りじわが付いていたり、シミがあったりするかもしれません。
それを防止するために、前日には浴衣を衣紋かけに掛け、シワを伸ばしましょう。伸びないものはアイロンをかけましょう。この時、シミがないかもチェックしてください。
下駄やバックなどを前もって用意
浴衣を着てから下駄やバックを探すと着崩れたり、汗だくになったり、いいことは何もありません。
そんなことがないように、浴衣を着る前に下駄は玄関に出し、汚れを取りましょう。バックも出して、中身を入れておきましょう。
髪の毛をアップにしたり、整えるのも浴衣を着る前にしておくのがおすすめです。
下着を着よう
浴衣は夏のものなので、素材が薄手で意外と透けます。いくら暑くてもスリップなどの下着を着ずに直接浴衣を着ると、パンティーやブラジャーの線や柄が透けて恥ずかしいです。
必ず一枚中に着てください。浴衣用のスリップがあるので、それがおすすめですよ。下着を着ることで、それが汗を吸ってくれるメリットもあります。
背中心を合わせる
準備が整ったら、浴衣を着始めましょう。浴衣に両腕を通します。この時のポイントは背骨の位置に浴衣の背中心という縫い目がきていることを確認しましょう。ここがずれていると、この後きれいに着付けられません。
裾はくるぶし丈に
浴衣の裾は着物よりは少し短め、くるぶしくらいの丈にして、床と平行になるようにしましょう。下前(右手で持った方)の位置を決め、上前(左手で持った方)をそれに重ね、上前の裾先は3.4センチあげるようにしましょう。
襟は右前に
この時、絶対に間違えてはいけないのが右手が持った方の上に左手が持った方を重ねることです。そうすると自然に襟は右前になります。
右前というのは懐に自分の右手が入るように襟を重ねることです。これが逆に右手は入らず左手が入る場合は左前といって、死体に着物を着せる時にだけやる着せ方になってしまいますので、間違えないようにしましょう。
腰紐はしっかり
裾の位置が決まったら、腰紐をウエストより下の腰の位置でしっかり結んでください。ここがゆるいと着崩れに繋がります。結べたら紐の下に指を入れて、シワを伸ばしましょう。
おはしょりを整える
腰回りのたるんだ部分を伸ばしながら、おはしょりを作ります。身八つ口(両脇の空いている部分)にそれぞれから両方の手を入れて、おはしょりの上前と下前の重なった部分をきっちり伸ばしながら重ねます。これは前だけでなく、後ろの部分も同様です。
衣紋はげんこつ1つ分開ける
左右の襟を左手で胸の前あたりで持ち、右手で背中心部分を持って前後に引っ張りながら衣紋の抜き具合を調整してください。衣紋は詰まりすぎても、開きすぎてもダメです。
抜き具合はげんこつ1つ分くらいがちょうどいいです。ここが決まると浴衣を着慣れた雰囲気に着ることができます。
襟はゆったり目に合わせる
襟の位置はゆったり目に喉のくぼみから、指2本下くらいのところで合わせるようにしてください。襟の場所が決まったら、コーリンベルトのクリップを左の身八つ口から入れ、左身頃の中にある右の身頃の襟先に止めます。
背中を通り、反対側のクリップを左の身頃の襟先に止めます。この時、クリップの高さを同じ位置にしてください。そうすることで、襟のズレ防止になります。
背中のシワをのばす
コーリンベルトの上部分、背中の部分は帯の上に見える部分で、目に止まりやすい場所です。ここにシワがないよう、左右に伸ばしてください。そしてコーリンベルトの下部分をは背中心を持ち、下に引っ張ってください。
そしてこの部分もシワができないように左右に伸ばしてください。きれいになったらコーリンベルトのクリップくらいの位置に伊達締めを結んでください。
帯結びはしっかりと
あとは帯結びです。帯は好みの形に結んでください。注意点としてはしっかり結ぶことです。もう締まらないと思われるところまで力を込めて締めましょう。ここの締めが足りないと、帯が緩んで形が崩れてしまいます。
番外編:着崩れた時の修正の方法
慣れない浴衣を着ていると着崩れてしまうのは当たり前のことです。そんな時に役立つ修正する方法を知っておきましょう。修正できれば、トラブルを回避し、きれいに浴衣を着続けられます。よくある着崩れのパターン別に修正方法をご紹介します。
胸元が緩んだ場合
帯の上の部分にたるみが出てきたら、おはしょりの下の部分を持って引っ張ってください。そうするとたるみがなくなり、スッキリした印象になります。
おはしょりがぐちゃぐちゃになった場合
おはしょりが上に持ち上がったり、深いシワがよったりする場合もあります。そんな時は左手でおはしょりの左下の部分を持ち、右手の指を帯の下に入れ、左から右へしごくように動かしてシワを伸ばしてください。
帯の上の背中部分がたるんだ場合
おはしょりの後ろの部分を両手で引っ張れば背中のたるみはきれいになります。
上前部分が下がってきて地面にずりそうになった場合
おはしょりを持ち上げて帯下の腰紐の上の部分を引き上げてください。ただしこれはかなり重大な着崩れなので、慎重にやりましょう。
着崩れないためには
なるべく着崩れることなく浴衣を着たいものです。そのためには洋服を着ている時と同じ行動をしていてはいけません。腕は肩より上に上げない、歩幅を小さめにする、椅子にもたれないなど浴衣を着ていることを意識した行動を取りましょう。
今回は浴衣をきれいに着るためのポイントを紹介しました。まずは下準備です。何事もしっかりとした準備をしてこそ成功できますよね。そして浴衣のきれいに着る時に注意したいポイントを10個あげてみました。
間違えてはいけないことは懐に自分の右手が入るように右前に着ることです。
これだけは絶対気をつけてください。浴衣は比較的簡単に着付けられますので、この夏チャレンジしてみませんか?着崩れた時の修正方法もご紹介しましたので、参考にしてみてください。
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