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2020.03.13

京都の新名所「蓮華寺」の魅力を紹介

京都の新名所「蓮華寺」の魅力を紹介

京都旅行といえば美味しいもの巡りや有名な観光地巡りが一般的ですが、意外と寺社巡りも楽しいですよ。
寺社巡りをするときのポイントは、旅行雑誌であまり取り上げられていない寺社に行くこと!
有名な寺社だと人が多くゆっくりと細部を見ることができませんが、人が少ない寺社だとゆっくりと楽しむことができます。
まだまだ知名度は低いものの、注目しておきたい寺社としてここでは「蓮華寺」を紹介します。

蓮華寺の基本情報

旅行雑誌でも取り上げられることが少ない蓮華寺の魅力を知る前に、まずは基本情報を抑えておこう!

蓮華寺は京都のどこにあるか?


寺社が数多くある京都では、目的の寺社を探すだけでも意外と大変です。
京都の有名な観光地は京都駅周辺またはその東側に集まっています。しかし、蓮華寺はそこからさらに北東の位置にあり、京都の中心地から離れた場所に建っています。少し中心地から離れるため、余裕をもったスケジュールで訪れるようにしましょう。

蓮華寺へのアクセス方法

蓮華寺へ行くにはバスが最適です。京都駅から出ている「大原」行きの市営バスに乗ると「上橋」バス停に行くことができます。
後々の移動も考えると、車での移動もおすすめです。
上橋バス停と蓮華寺の距離は非常に近く、なんとバスを降りて1分歩けば蓮華寺に到着します。車窓から京都の街並みを見ることができるので移動中も楽しめます。

受付時間や拝観料について

蓮華寺に入ることができるのは午前9時から午後5時までです。
少し距離があることも踏まえ、午前中からお昼頃までに行くのがおすすめです。8月24日の午前中以外は常に開いているので、行ったものの入れなかったということはありません。蓮華寺に入るには400円の拝観料が必要となります。

蓮華寺の歴史

蓮華寺
長い間都として栄えてきた京都だからこそ興味深い歴史があります。当然蓮華寺にも京都ならではの歴史があります。

最初は違う場所に建てられていた

蓮華寺がいつ建立されたかは実は分かっていません。しかし、最初は京都の七条に建てられていたとされます。蓮華寺が現在の場所に移された理由はいくつかあるのですが、その一つに京都で起こったとある戦乱が関係しています。その戦乱とは「応仁の乱」です。
応仁の乱にまつわる本が大ヒットし注目を浴びていますが、応仁の乱では多くの寺社が被害を受けました。蓮華寺もその一つで、応仁の乱以前は時宗の寺として栄えていたものの罹災により荒廃してしまいました。

蓮華寺復活の理由

大きく荒廃してしまった蓮華寺ですが、1662年(寛文2年)に現在の地で復活を遂げます。その鍵を握る人物が「今枝近義」だ。
名前を聞いてもピンと来ないが、あの有名な加賀前田藩の家老として活躍した人物です。今枝近義が祖父の今枝重直を弔うための場所として現在の地に蓮華寺を再建しました。その際、蓮華寺は時宗の寺から天台宗の寺に変わりました。
また驚くべきことに今枝家は当時の文化人と深い親交があったことから、蓮華寺の設計には石川丈山や狩野探幽、本阿弥光悦ら有名な文化人が携わっていたとされる。

蓮華寺の見どころ

蓮華寺にはいくつか見どころがあるのですが、ここではポイントごとに見どころを紹介します。

再建当時の建物

本堂やその周辺の建物はすべて1662年に再建された当時のままです。今から約350年前に建てられた本堂からは歴史とともに木のぬくもりを感じられます。派手さはありませんが、自然と一体化して佇むさまは美しく、思わずパチリと写真を撮りたくなります。都会の喧騒から離れてホッと一息つくのにもおすすめです。

美しい庭

京都ではさまざまな庭園を見ることができますが、蓮華寺では「池泉回遊式庭園」が見れます。池泉という言葉があるから分かる通り、この庭は池を中心に作られています。蓮華寺の池の中には「鶴島」「亀島」と呼ばれる2つの石が配置されています。たかが石といえども配置の場所によって池の印象は大きく変わります。鶴島と亀島は絶妙な位置に配置されており、この石の存在感が蓮華寺の庭をより素晴らしいものにしています。

独特な形の灯籠

蓮華寺には特徴的な灯籠があります。全国にさまざまな形の灯籠がありますが、蓮華寺の灯籠は上部が細長くシュッとしているため非常に目を引きます。この形の灯籠は「蓮華寺型灯籠」と呼ばれ、蓮華寺に行ったらぜひ見ておきたいものです。

蓮華寺周辺の立ち寄りスポット

蓮華寺から少し距離はあるものの、周辺には見ごたえたっぷりのスポットがいくつかあります。ここでは中でも必見のスポットを1つ紹介します。

修学院離宮

後水尾天皇が比叡山麓に造った広大な離宮です。広大な敷地内には高低があり、それぞれ異なる景色を楽しめるようになっています。離宮は上・中・下に分かれており、それぞれに茶屋が配されています。そこから見る景色はまさに絶景です。入るには予約が必要なので、必ず事前予約をしておきましょう。

歴史を感じられる蓮華寺へ

江戸時代の文化人の足跡を辿ることができる蓮華寺。文化的なものに興味がある人には非常におすすめのスポットです。また歴史上の人物にあまり興味がない人でも、蓮華寺の建物や庭、灯籠など所々に垣間見える時の流れと、それを包み込むような自然を眺めるだけでも行く価値はあります。新しい京都の一面を知るきっかけにぜひ足を延ばしてみましょう!


この記事の著者

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