【名所】伏見稲荷大社(京都)の見どころと楽しみ方
伏見稲荷大社といえば、京都の中でもマストポイントといえる超有名観光スポットです。
特にいくつもの鳥居から成る『千本鳥居』は、その神秘的な景観からかマンガやアニメなどでも取り上げられることも多く、フォトジェニックスポットとして国内外を問わず人気が高い場所になります。
そんな大人気スポット伏見稲荷大社について、今回は京都旅行を考えている人向けに基本情報や見所・楽しみ方などを紹介していきます。
伏見稲荷大社について知ろう!まずは基本情報を紹介
まずは伏見稲荷大社について、基本情報について紹介します。
伏見稲荷大社とは?
伏見稲荷大社は京都府京都市伏見区深草にある神社のことで、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社です。
主祭神は『お稲荷さん』の愛称で知られる稲荷大神で、平安時代に宮中や天皇の祭事に関わる『官社』に指定された神社の中でも、特に霊験あらたかな神を祭る臨時祭が行われる『名神大社』に指定されています。
また国家の重大事に朝廷から奉幣を受ける『二十二社』という高い社格も持ち合わせているなど、非常に格式高い神社です。
現在では神社本庁に属さない単立神社で、稲荷山全体を神域としていて本殿は麓にあります。
初詣の場所としても有名で、2010年時点で全国4位、近畿地方では最多の参拝者が訪れるといいます。
伏見稲荷大社に祀られている神様やご利益は?
上記したように伏見稲荷には稲荷大神が祀られていますが、この稲荷大神とは以下の5柱の神の総称とされています。
- 宇迦之御魂大神
- 佐田彦大神
- 田中大神
- 大宮能売大神
- 四大神
宇迦之御魂大神を主祭神として中央に配置し、向かって北側に佐田彦大神を、その更に北に田中大神を、南側に大宮能売大神、その更に南に四大神を配置する形で祀っています。
稲荷神は元々は五穀豊穣を司る神だったとされますが、時代が経つにつれて商売繁昌・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達などの守護神としても信仰されるようになったといいます。
主祭神である宇迦之御魂大神や佐田彦大神などは有名ですが、田中大神や四大神の2柱については由緒がハッキリとは分かっていないそうです。
伏見稲荷のHPでは『稲荷神に縁のある地主紙・土着の神』と記載されていますが、諸説あるようなので旅行前に調べてみるのも面白いでしょう。
伏見稲荷大社の歴史とは?
続いては伏見稲荷大社の歴史について紹介していきましょう。
1000年以上の歴史を持つ伏見稲荷
伏見稲荷大社のHPによれば、稲荷大神が稲荷山に鎮座したのが『奈良時代の和銅4年(711年)2月初午の日』であるそうで、数えると今年で1309年になります。
始まりは伏見稲荷の旧社家の祖先にあたる秦氏(伊侶巨秦公)が勅命を受け、稲荷山の3つの山頂に稲荷大神を祀ったのが起源とされます。
その後
- 816年:社殿が建設される
- 827年:従五位下の神階を下賜
- 940年:従一位の社格を授与
- 942年:正一位の社格を授与
- 963年:都の巽を守護する神社に制定
と、まるでエリートサラリーマンのような華々しい出生街道を驀進します。
しかし室町時代に入り武家の世の中になると様子は一変し、伏見城の城代により横暴を働かれたり、応仁の乱で社殿が焼き払われたりと苦難な時代を過ごすこととなります。
戦国末期~江戸時代にかけてようやく復興
長いこと不遇をこうむってきた伏見稲荷大社ですが、1499年に本殿が再建され、太閤秀吉が伏見稲荷大社への信仰を表したことにより朱印領として永久安堵を約束されました。
これにより伏見稲荷大社は江戸幕府・明治初期までの間、安定した日々を送れるようになったのです。
しかし明治に入り『神仏分離令』や『上知令』によって、当時管理していたお寺や26万坪もあった社領を没収され、最終的には2万坪にまで収縮されてしまいます。
千本鳥居はいつからあるの?その起源は?
伏見稲荷大社の顔でもある『千本鳥居』は、三井財閥の祖でもある『三井八郎右衛門高富』が江戸時代に商売繁盛を願い参拝したことが始まりといわれています。
その後三井家は繁栄を極め、それにより江戸の世に稲荷信仰が流行りだしたのです。商人たちは三井家にあやかり、伏見稲荷大社に鳥居を献上して商売繁盛を祈りました。これが現在の千本鳥居の起源です。
千本鳥居と銘打ってはいますが、実際のところは千本もあるわけではなく、現在の鳥居の数は850本前後だそうです。
伏見稲荷大社の見所を紹介!
伏見稲荷大社についての勉強はこの辺りにして、ここからはお待ちかねの伏見稲荷の見所や行事などについて紹介していきます。
行事が行われる日に合わせて旅行の日程を組むと、より楽しい京都観光を味わえるかもしれませんよ。
伏見稲荷といえばコレ!千本鳥居
伏見稲荷といえばまず思い浮かぶのが『千本鳥居』ではないでしょうか。
伏見稲荷大社の境内には大小さまざまな鳥居が立ち並んでいますが、その中でも稲荷山の奥宮から奥社に続く参道に密集して建てられている鳥居を指して『千本鳥居』というそうです。
境内にはその他にも鳥居が連続して立てられている箇所があり、伏見稲荷全体で1万基もの鳥居が立てられているといいます。
隙間なくみっちりと立てられた鳥居の道は、まるで異世界へ続く道筋のようで、その怪しい魅力に興奮すること間違いないでしょう。
千本鳥居は京都でも屈指のフォトジェニックスポットでもあるので、写真好きな人にもおすすめですよ。
重い?軽い?おもかる石で占ってみよう
なにも伏見稲荷大社の見所は千本鳥居だけではありません。他にも見所なスポットはあります。
そのひとつが『おもかる石』です。おもかる石とは奥社奉拝所に置いてある、石灯籠の上に乗っている丸い石のことです。『おもかる石』という看板があるので一目で分かるでしょう。
おもかる石は願い事が叶うかどうかを占うことが出来るとされ、叶えたい願を思いながらこの石を持ち上げ、石が自分の予想よりも軽かったら願いが叶うとされています。
伏見稲荷の行事について
伏見稲荷大社では3・8・9月を除き、祭事や行事を行っています。主な行事を以下に挙げておきましょう。
- 1月5日:大山祭、1月12日:奉射祭
- 2月初午:初午大祭
- 4月1日:献花祭
- 5月3日:稲荷祭
- 6月10日:田植祭、6月30日:大祓式
- 7月土用入後初の日曜又は祝日:本宮祭
- 10月24日:献茶祭、10月25日:抜穂祭
- 11月4日:火焚祭、御神楽
- 12月31火:大祓式
特に2月の初午大祭は稲荷大神が鎮座した日に当たるので、数ある行事の中でも大変な賑わいを見せます。タイミングア合えば行ってみてはどうでしょうか。
伏見稲荷大社の周辺観光スポットについて
最後は伏見稲荷大社の周辺の観光スポットについて紹介していきます。
せっかく伏見まで来たのに稲荷大社だけ見て終わり、は勿体ないです。ぜひ以下に紹介する観光スポットにも行ってみてください。
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坂本龍馬が襲撃された『あの』寺田屋
幕末の偉人・坂本龍馬が襲撃された寺田屋事件を知らない人はいないと思いますが、その舞台となった『寺田屋』が実は伏見にあることをご存じでしょうか。
寺田屋は御香宮神社より南西にある、竜馬通り商店街を少し抜けた所にあります。寺田屋は鳥羽伏見の戦いで焼けてしまったため、現在の建物は明治になって再建されたものになります。
しかしお龍が駆け上がった階段や使っていた浴室など、そっくりと再現されているそうなので幕末史が好きな人はぜひ行ってみてください。
伏見といえばお酒!伏見夢百衆で色々なお酒を試飲しよう
伏見には月桂冠や黄桜といった酒造がでも有名なエリアです。
伏見夢百衆は大正時代に建てられた月桂冠旧本店を利用したお店で、様々なメーカーのお酒を試飲できる上に酒饅頭や京都のお酒のお土産なども豊富に取り揃えています。
特に3種類の日本酒を味わえる『利き酒セット』やバニラアイスに日本酒を掛けて味わう『清酒アイスクリーム』など、バラエティに富んだメニューが魅力的です。
日本酒好きには一度は来てほしいお店ですね。
この記事の著者
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