【男性向け】茶道で着る着物の選び方
お茶席では、男性も女性も着物の人が多いですよね。
どんな着物を着ていけばよいのか、迷うこともありそうです。男性がお茶席で着る着物にはどんなルールやマナーがあるのか、知っておきましょう!
そもそも男性が着物を着る時のNGルールを知っておきたいという方はこちらをご覧ください。
>男性が着物を着る際のNGルール
茶道のときに着る男性向け着物にはどんな種類がある?
お茶席で着る男性向け着物には、主に3つの種類があります。
マナーはそれぞれの流派や先生の考え方によって異なるため、雰囲気を見極めるのが重要です。
ゲストとして招かれた場合は、以下の3種類を念頭において選びましょう。
お召と袴
お茶席で見かける一般的な組み合わせの着物です。フォーマルな席にも合わせられるよう、紋の入ったタイプが一般的でしょう。
袴もフォーマルな仙台平が選ばれることが多いですが、お茶席の雰囲気によっては、細かいルールはありません。
そのうち格の高いお茶席に参加すると考えているなら紋付の着物とフォーマルな袴は用意しておいたほうがよいでしょう。
気軽な集まりやお稽古などでは、お召以外の着物が使用されることもあります。
また、茶道では股の分かれた馬乗袴が一般的です。
十徳
昔ながらの着物で、茶人が着るイメージの装束です。
羽織に似たタイプで、着物の上に着用します。十徳と着流しを組み合わせたスタイルは格が高く、フォーマルなお茶席にもおすすめです。
ただし、十徳は誰でも着てよい着物ではありません。家元に認められた人だけが許される着物であり、着ているだけで格の高さが伝わります。
茶道を極め、認められたときには十徳を選ぶのもよいでしょう。
ただし、ちょっとした寄り合いのような集まりの場合は格が高すぎると感じられるかもしれません。
着流し
フォーマルな茶席ではあまり着用されませんが、気軽なお茶席であれば問題はありません。
着付けも簡単で、普段着ている着物を活用できます。堅苦しい雰囲気が好みでない場合は、着流しスタイルもおすすめです。
着流しがOKかどうかは、お茶席の雰囲気によって見極めましょう。洋装やカジュアルな服装もOKとされているような集まりなら、ほぼ問題はありません。
明確なルールは決まっていない
茶道は流派や個人の好みによって、服装に関する決まりが変わります。特に男性に関しては正式なルールがないため、何を着ていくか迷うという人も多いでしょう。
女性も男性も柄物の派手な着物を着ていなければ、それほど問題視されることはありません。
ただし、参加者や先生の好みによってはマナーから外れてしまうこともありえます。
気になる場合は、すでに同じような集まりに参加している人や先生の助言を参考にしましょう。
男性が茶席に着物を着ていくときのマナー
服装に関するルールはそれほど厳しくない茶道の世界ですが、ある程度守りたいマナーはあります。場違いな服装にならないためにも、基本的なマナーは押さえておきましょう。
柄のある着物は選ばない
男性向けの着物は、一般的に無地が多めです。傾奇者のような派手な着物を選ぶ人は少ないと思いますが、無地を選ぶのが無難です。落ち着いた色味が好まれます。
おしゃれをしたいときは、小物などでアレンジしましょう。
お茶会をフォーマルなパーティーと考えれば、紺や黒のスーツに準じる格好をするのがマナーということは想像がつきますよね。
浴衣のようなカジュアルな和装は避ける
着流しでの参加も許されているお茶席ですが、カジュアルすぎる着物は場違いです。お召素材のフォーマルなものであれば、大きな問題はないでしょう。
基本的に、素材に関してはそれほど厳しくはありません。特に普段のお稽古などでは、絹以外の着物を選ぶ人もたくさんいます。木綿や麻などさっぱりとした着物を着てお茶を楽しむ人も多いでしょう。
茶席の格に合わせたものを選ぶ
茶席といっても、くだけた雰囲気なのかフォーマルなパーティーのような席なのかは状況によって変わります。明らかに格の高い茶席では、着流しではなく紋付きの着物に袴が一般的です。
まずは参加する茶席がどのような傾向のものなのか、周囲に確認してみるとよいでしょう。
状況によって着替えを持っていくとスマート
着物を着慣れている人の場合はそれほど心配はありませんが、お茶席で緊張することもあります。
お茶が着物にかかるなどトラブルが起きる可能性もあるでしょう。また、関係者の場合は片付けなどに駆り出されるケースも考えられます。
お茶を楽しんだあと、スムーズに帰宅できるよう、洋服を入れておくと簡単に着替えができますよ。
着物はきちんとたたんで持ち帰る必要があるため、着物が入るカバンを用意しておくだけでなく、脱いだときの片付け方を覚えておくと役立ちます。
茶席には着物と決まっているわけではない
茶道の世界では着物が着用できるとスマートですが、必ず着物を用意しなければならないルールはありません。よほど格式高い茶席は除いて、スーツなどの洋装でも特に問題にはならないでしょう。
慣れない着物で慌てるよりは、スーツでもきちんとマナーを守って行動しているほうが好感を持たれます。自分の希望や周囲の状況に合わせて、着用する服を考えましょう。
季節別のおすすめコーディネート【茶道編】
日本は季節によって、適した服装が変わります。着物も同じで、通年着用できる着物はありません。茶道では季節感を大切にすることもあり、季節ごとに着物を変えるのが一般的です。
春〜夏
春になると、少し明るめの色合いの着物もおしゃれに着こなせます。夏が近づく頃には、単の着物を選びましょう。
本格的に暑くなってくると、涼しさを表現できるように単の中でも薄物と呼ばれる透明感のある着物を着用するのが一般的です。
秋〜冬
秋冬には袷の着物を着用します。裏地があるタイプで、温かいものです。
防寒のために羽織を着用することも増えるでしょう。室内では羽織を脱ぐのがマナーともいわれますが、お茶席の雰囲気によって異なります。
お稽古などで着用する着物には、ウールなど温かみのある素材を選ぶのもおすすめです。
この記事の著者
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