着物の着付けで胸が大きい場合には?補正方法と着付けのポイント
着物姿は華があり、多くの女性が気になると思います。友人同士の旅行ではインスタ映えがしますし、彼氏とのデートなら雰囲気もよくなります。なにより、「着付けしている」という体験が、気分を楽しくしてくれるでしょう。
ですが、「胸が大きい人は着物姿が似合わない」ともいわれており、着付けに戸惑う女性も多いのではないでしょうか?
「胸が大きくても美しく着付けしたい」。そんな女性のために、補正方法や着付けのポイントを紹介します。
背が高い人や身長が低い人の着付け方法はこちらをご覧ください>「体型別の着物の着付けのコツを解説」
なんで胸が大きいと着物が似合わないのか
胸が大きいことに多くの女性が憧れます。スタイルがいいことは美しく、モデル体型ともいえるでしょう。
そんな、スタイルがよく美しいはずなのに、なぜ胸が大きいと着物が似合わないのかを紹介します。
太って見える
着物が似合わない最もな理由として、「太って見える」からという理由があります。
美しい体型とは、一般的には凹凸体型であることで、バストは大きくウエストは小さい事にあります。
洋服なら凹凸がしっかりわかり美しい体型といえますが、着物だと腰の部分に帯を巻いてしまうため、凹凸が目立たなくなってしまうのです。
さらには、帯の上に胸が乗ることで帯と胸が一体となり、お腹が出ているように見えてしまいます。
太った人が美しくないとはいいませんが、着物の特徴である「スラっとした体型」とは異なってしまい、「着物が似合わない」といわれるのです。
着崩れしやすくなる
胸が大きいと着崩れしやすいという欠点があります。
胸が大きいことでその分着物に皺が寄り、動くことで着物がズレてしまうのです。
胸元で合わせた着物は、着崩れと共に開いていきます。色気は出るかもしれませんが、肌をさらすのは「はしたなく」見え、あまり着物姿に望ましいとはいえません。
どのような体型の人も、散策していれば着崩れはするものです。ですが、胸が大きいことで着崩れの頻度も増え、みっともない姿になってしまうでしょう。
着物の柄に皺が寄る
着物によりますが、「着物の柄がよく見えない」という理由もあります。
着物には、四季や花などを飾った美しい着物が数多く存在します。着物を着るということは、その柄をお披露目する事でもあるのです。
ですが、胸が大きいと着物に皺が寄ってしまい、着物の柄のバランスが悪くなってしまいます。
太った人がプリントTシャツを着るようなもので、折角の着物の美しさも半減してしまうのです。
もちろん、皺が寄っても綺麗な着物や無地の着物などもあり、すべての着物に当てはまるわけではありません。
胸が大きい人は、なるべく無地の着物を選ぶほうがいいでしょう。
胸が大きい方の補正方法
胸が大きいからといって、着物姿を諦めるのはまだ早いです。胸が大きい人でも美しく見せるための補正方法が存在します。
主にどのような補正方法があるのかを確認してみましょう。
胸を抑えて着付けする
最も有名な補正は、「胸を抑えて小さく見せる」ことです。
サラシやタオルなどで胸を押さえつけ、その上から着付けします。胸の膨らみがなくなることでバストとウエストの凹凸差もなくなり、スッキリした見た目になるでしょう。
また、和服用の補正用下着も販売しています。サラシなどでは胸が苦しいという人は、補正用下着の方がいいかもしれません。着付けをそれなりにする人は、着付け用に1~2枚ほど持っていてもいいでしょう。
ウエストにタオルを巻いて補正する
胸を抑える以外にも、「ウエストを増やして補正する」方法があります。
単純に、凹凸が目立つことで似合わないのですから、凹みであるウエストを増やすことで凹凸を平坦にするのです。
タオルが一般的ですが、腹巻やサラシなど、厚みを出せれば何でも構いません。
ただ、あまり入れすぎると今度は太って見えてしまいます。まずは胸を抑え、それでも差があるようならウエストにタオルを入れていきましょう。
それと、補正用下着と同じようにウエスト補正用具も販売しています。腰椎コルセットのように体に巻いてテープで止めるだけですのでとても簡単です。
補正下着よりも使わないかもしれませんが、気になる人は確認しておくことをおすすめします。
柄と色を選ぶ
着物の柄や色によっては細く見える事もあります。よく「縦縞の服は痩せて見え、横縞の服は太って見える」といいますが、同じようなことは着物でもいえるのです。
基本的には紺や黒といった濃い色は「引き締まって」見え、全体的に細く見えます。逆に白や赤といった明るい色は、広がって見え太っているように見えますので控えたほうがいいでしょう。
ただ、あくまでも目の錯覚によるものなので、見る人によっては変わらない人もいます。それでも、イメージによって見え方が変わりますので、なるべく引き締まって見える色や、縦長に見える柄を選びましょう。
着付けを変えてみる
多少なら着付けによって見方を変えることもできます。左右の打つ合わせを鋭角にすることで、衿元が狭まり細く見えます。
また、帯を少し下げることでもスッキリ見せられます。帯上はゆったり、帯下は引き締まるように見せることで、細く見えるのです。
他にも、肩に綿を入れてなで肩にすることで縦に長く見せるようにしたり、裾を長め(おはしょりを少なく)にして、足をスッキリ見せるなどの工夫もあります。
あくまでも小細工の範囲でしかありませんが、どれも簡単にできることばかりですので、試してみるといいでしょう。
着付けの補正の手順
では、実際に着付けを確認してみましょう。着付け自体は他の人と同じですので、違いは補正部分だけになります。
使用するタオルは、一般的な薄めのタオルで大丈夫です。むしろ、厚みがあると太って見えてしまいます。
薄すぎるようならタオルを増やせばいいので、数枚用意しておきましょう。
1:腰にタオルを巻く
着付けの前に、まずは肌着の上からウエストにタオルを当て、胸のくびれを減らしていきます。
タオルはお腹から当てるのではなく、背中から当てていきます。お腹にタオルを当てると押されて猫背になってしまいますので、背中から当てて背筋を伸ばすようにするのです。
お腹が押されないことで、「補正している」という圧迫感も感じません。
そして、タオルがズレないよう紐(薄手の帯)で固定します。タオルは二つ折りにして、紐に引っかけるようにするとズレにくいです。
最後に、ウエスト全体をタオルで巻いて固定すれば、ウエスト部分の補正は完成です。
2:胸にタオルを当てる
ウエストの補正をしたら、次はバストの補正をします。
胸が小さければサラシなどを巻いて胸を潰す事もできますが、胸が大きいとそうはいきません。潰す量も多くなり、胸が苦しくなってしまいます。
胸が大きい人は、端を三角に折り曲げたタオルを体の前に当てます。そして、三角に折った端(タオルの端)を右肩に当ててください。
次に、タオルを真ん中で折り返し(腰から下に出た部分を折り返す)、反対側のタオルの端を三角に折ります。そして、右と同じようにタオルの端を左肩にかけましょう。
見た目としては、赤ちゃんの前掛けのような感じです。左右の肩にかけたタオルが、着物の前合わせと同じように交差します。
後は、そのまま着付けをしてください。バストが押されて胸は潰れます。そして、タオルによってバストとウエストの凹凸が無くなり、スッキリした見た目になるのです。
また、胸が大きい人用の和服用補正下着ならタオルは必要ありません。下着がバストを矯正し、タオルを当てたのと同じようになります。
胸が大きい人も簡単に補正できますので、補正が面倒な人は和服用補正下着を用意しておくといいでしょう。
3:バストの下にタオルを当てる
もし、バストとウエストの補正をしても凹凸ができるようなら、バストの下にタオルを当ててさらに補正します。
タオルを当てる場所は「バストトップのやや下側」です。ウエストの補正と合わせることで、肩からウエストまでをなだらかにするのです。
ただ、バストの補正だけで十分なら必要ありません。補正しても凹凸が目立つようなら、新たに補正しましょう。
胸が大きくても気にしない
「胸が大きい人は着物姿が似合わない」とはいいますが、着付けの方法や補正をするだけでいくらでも調整できます。
始めの内は苦しく感じるかもしれませんが、慣れてしまうと意外と気にならないものです。ただ、気分が悪くなるようならすぐに休憩するようにしてください。無理をしてもいいことなどありません。
着付けもそうですが、補正も慣れるまでは難しく感じます。着付けができるようになるまでは、他の人に協力してもらうといいでしょう。
梨花和服では、着付けと共に補正までサポートします。京都祇園や嵐山、浅草に訪れた際は、梨花和服で着物レンタルをしてみませんか?
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