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2019.06.16

着物が似合う体型とは?着付けと着こなしのポイント5点

着物が似合う体型とは?着付けと着こなしのポイント5点

着物といえば「上品」という言葉が思い浮かびます。しっかりとした着付けは見た目が美しく、動作一つとっても、大人な雰囲気を実感できます。
また近年では、明るい柄やレトロな着物など、インスタ映えする着物も増えてきています。
可愛らしい服装は見ているだけでも楽しく、「私も着てみたい」と思う女性も多いことでしょう。
ですが、同時に心配なのは「私に着物は似合わないのでは?」ということです。
折角着付けをしたのに、着物が似合っていないようなら気分も下がってしまいます。
着物が似合う人はどのような体型なのか?また、似合うようにするためにはどのようにすればいいのかを紹介します。
浴衣の着付け方法について知りたい方はこちらをご覧ください!「浴衣の着付け方法を簡単に実践!初心者でも見ながらできる10のポイント」

着物が似合う女性とは?

着物の着付け
着物は古くからある日本の服装です。そのため、「昔ながらの日本人」に似合うように作られています。
では、どのような体型が着物姿に合うのでしょうか?

首が細くなで肩

昔の日本の女性は、肩が下がった「なで肩」の女性が多かったそうです。そのため、着物もなで肩の女性に合わせて作られています。
なで肩であることで全体的に滑らかな雰囲気となり、優しく可憐な印象が持たれるのです。
また、首が細いほうが美しく見えます。首が太いと着物の襟が窮屈に見えてしまい、上品さとはかけ離れて感じてしまいます。
なにより、綺麗な首周りは色気があり、男性にとって興味を惹かれるポイントでもあるでしょう。
首周りを綺麗に見せるためにも、髪をアップにしたり、ネックレスなどを外すなどしてください。

腰が低い

着物は腰が低い方がよく似合います。着物の帯は腰回りで結びますが、腰が高いと帯も高くなり上半身が窮屈に見えます。
人によっては幼く見える事もあり、上品な大人の女性とかけ離れてしまうでしょう。
また、帯が高すぎると着物の柄を分断してしまいます。折角可愛らしい着物を着ていても、これではもったいないです。
「足が長いほうがスタイルがいい」ともいいますが、着物では逆に、短いほうが見た目がよくなるのです。

体の凹凸が少ない

着物は、「体の凹凸が少ないほうがいい」といわれています。バストやヒップのサイズが大きいと、着物が引っ張られて着崩れしやすくなってしまうからです。はだけた着物は色気がありますが、日本の和とはかけ離れ、「品がない」と思われてしまいますので注意してください。
また、凹凸があると着物の柄に皺が寄ってしまい、全体のバランスがおかしく見えます。
多くの女性は、体のラインがしっかりした美しいプロポーションを望むと思いますが、それとは逆の、凹凸の無い寸胴体型の方が着物姿は美しくなるのです。
ただ、ウエストが細くても、タオルを入れることで体型を調節することはできます。「サラシ」でバストを抑えるなどもできますので、多少の凹凸は何とかなります。

着物姿を美しく見せるポイント:1「体型を補正する」

浴衣の着付け
着物姿を美しく見せるなら、まずは体型から補正します。
当たり前ですが、すべての女性が着物の似合う体型というわけではありません。それは昔も同じことです。そのため、昔から着物姿を美しくするための工夫がされてきました。
ウエストが細ければタオルを腰に入れて厚さを出させます。また、バストやヒップが大きいようならスポーツブラやボクサーパンツなど、体を引き秘める服装で膨らみを小さく抑えるのです。
他にも、なで肩にするために肩に綿を入れたりします。首周りを少し高くすることで、自然ななで肩へと補正します。
極端に補正すると違和感が生じてしまいますが、足りない部分は補強し、出っ張っている部分は締め付けることで着物の似合う体型へとすることができるのです。
体系別の着物の補正については、こちらに詳しく記載しておりますので、ご参考くださいませ。
「体型別の着物の着付けのコツを5つのステップで解説!」

着物姿を美しく見せるポイント:2「着物を選ぶ」

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着物姿を美しく見せるためには、着物を選ぶ必要があります。
いくら着付けが完璧だったとしても、コーディネートやコンセプトがバラバラの着物は、美しくありません。
美しく見せるためにも、コンセプトや選び方にも注意してみてください。
ただし、一番は「本人が気に入った」着物であることが大切です。いくら美しくても、本人が楽しくないと着付けする意味がありません。
式典など人に見せるためならともかく、自分のために着付けをするなら自分の好きな着物を選びましょう。

色で選ぶ

着物は色で選びます。色は感情や印象を与えるといわれており、着物に選んだ色は、本人の印象に強く影響してしまいます。
白などの淡い色なら上品な印象。紺などの寒色なら落ち着いた印象。黄色などの暖色なら明るい印象といったように、人に与える印象は違います。
自分の好きな色で問題ありませんが、「人からどのように見られたいのか」を意識して選ぶといいかもしれません。
もしくは、家族や友人に相談して、自分に合う色を選んでもらうといいかと思います。

季節感で選ぶ

着物は季節感で選びます。着物は季節をイメージした柄が多く存在しており、梅の花やモミジの着物柄といったように季節ごとのイメージがあるのです。
春なら梅や桜の柄。夏なら紫陽花柄といったように、季節に合わせて着ると風情があります。逆に、春なのに紅葉柄といったように、季節感のない柄は風情がありませんので注意してください。
また、コンセプトを決めるのも重要です。レトロなファッションにしたいのなら、落ち着いた柄のモダンな着物を選ぶなど、小物と合わせて統一性を持たせます。
自分の好きな柄で問題ありませんが、コンセプトを決めて選べば、センスのある着こなしができるでしょう。

目的で選ぶ

着物を目的に合わせて選びます。散策なら派手でラフな着物。式典なら格式があり上品な着物といったように、着物を使い分けます。
例えば、葬式なら黒の着物が一般的だと思います。白い着物や派手な柄の着物は場違いでおかしいですよね?このように、状況や目的に合わせて着物を選ぶのです。
好きな着物が一番といいたいところですが、場合によっては非常識に思われます。
葬式はともかく、白無地の着物は大体の場面でおかしくはありません。場合によっては無難な着物を選びましょう。

着物姿を美しく見せるポイント:3「着付けを整える」

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着物姿を美しく見せるためにも、着物の着付けをしっかり整えます。
しっかりした着付けは上品な見た目となり、女性としての格式も高くなるでしょう。
美しく見せるためにも、まずは着物の着付けから行ってください。

帯は、帯揚げを中に入れて皺をなくすようにしましょう。綺麗に延ばした帯は、姿勢も正して佇まいも良くなります。
また、帯の長さ調節するお太鼓は、山の部分を真っ直ぐにし、端に丸みを持たせると綺麗な仕上がります。
それと、もし女性の背が高いようなら、お太鼓の部分も大きくしてください。全体のバランスが良くなります。

衿(襟)

衿は、首に沿うようにしっかりと閉めます。衿が浮いていると着崩れしたようにも見えてしまい、余裕がなさそうに見えてしまいます。
また、逆に後ろの衿は、少し余裕を持たせて開けておきます。ゆったりとした着こなしは、余裕のある上品な着こなしになることでしょう。
ただし、極端な締め付けや開きもよくありません。前衿を詰めすぎると窮屈ですし、後ろ衿を開けすぎると色気が出すぎて品がないと思われてしまいます。
難しいですが、詰めすぎず開けすぎずで調整しましょう。

裾は長さを調節します。裾を長くすることで足元が隠れ、上品に見えます。歩き方も小股になりますので、より上品さに拍車が掛かるのです。
ただ、長すぎると裾が地面を擦ってしまいます。汚れるだけではなく、場合によっては着物が破けることもありますので注意してください。
人にもよりますが、大体踵が見える辺りから足首までが裾の長さとして一般的です。
着物が長すぎるようなら、お端折りをして裾の長さを調節しましょう。

着物姿を美しく見せるポイント:4「髪型を整える」

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着物の着付けをする際は髪型もセットします。ショートならともかく、髪が肩や衿に掛かるのは着物に合いません。
「ゆるふわ」「ウェーブ」「ボブ」など、着物に合わせた髪型はいろいろありますが、基本は首筋(うなじ)を見せることです。
髪が長い人はアップスタイルでまとめたりし、首周りをスッキリと綺麗に見せましょう。
それと、ヘアアクセサリーも重要なポイントです。髪留めにはワンポイントになるアクセサリーを選びます。
ネットなどで調べて自分でするのもいいですが、意外とヘアセットは難しいです。始めのうちは家族やヘアスタイリストに教えてもらいながらヘアセットするといいでしょう。

着物姿を美しく見せるポイント:5「着物着用時の所作に注意する」

着物姿を美しく見せるためには所作を極める事が大切です。一つ一つの所作に注意して、優雅で上品な佇まいにしていきましょう。

立ち方

普段の姿勢は、背筋を伸ばした体勢になります。
そして、両手は前に重ね、つま先が開かないように内股気味を心がけます。
より綺麗に見せるなら片足を少しだけ下げるといいです。足元が細く見え、スッキリした立ち姿勢に見えるでしょう。

歩き方

歩く時も姿勢は伸ばしたままです。着物が開きすぎないよう、小股で歩きます。着物の擦る・引きずる音がするとみっともないですので、ゆっくり歩いてください。
また、裾や袖がヒラヒラするのもよくありません。右手は上前に添えたりしてヒラヒラするのを防ぎましょう。
普段とは違い難しいかもしれませんが、ゆっくり行動すれば、意外と歩く姿勢はサマになります。
着物を着ている時は、心の余裕を持って行動するといいかもしれません。

階段の上り下り

階段の上り下りする際は、裾を踏まないようにします。もし、裾を踏んでしまいそうなら、着物のたてづまを片手で軽く持ち上げると、裾が引っ掛かりません。
また、体(足)を少し斜めにすると上り下りがしやすくなります。
慣れない服装で転ばないよう、注意しながら上り下りをしてください。

椅子に座る

椅子に座る際は、着物が着崩れしないよう注意します。背筋を伸ばしたままの姿勢で、浅く椅子に腰掛けます。
帯がつぶれてしまいますので、背もたれに寄りかかってはいけません。
裾が地面に付かないよう、少し膝の後ろに着物を入れ込むようにすると、着物を汚さずに済みます。

食事

食事をする際は、着物を汚さないように注意してください。
膝の上にはハンカチを敷き、テーブルの上の物を取る際は、反対の手で袖口を抑えながら取るようにします。
また、綺麗な姿勢を見せる意味でも、帯とテーブルは少し放して座ります。こぶし一つ分くらい開けておけば、着物が汚れることなく、綺麗な姿勢で座れます
それと、帯の締め付けがキツイと思いますので、食べすぎには注意してください。

着物を通じて上品な女性へ

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着物が似合う体型というのはありますが、これはどうしようもありません。身長やスタイルなど、簡単にどうにかできる事ではないからです。
ある程度は補正もできますので、着物が似合う似合わない関係なく、着付けに挑戦してみてください。
その代わりに、着付けや所作など、上品に見えるポイントでカバーします。始めは難しくても、意識して何度も着付けを行えば、自然とポイントは身に付きます。そうなれば、自然と着物の似合う女性になるはずです。
「品」があるかどうかは見た目ではなく、センスや所作などで決まります。優雅で上品な女性になるためにも、着付けを通じて「品」を身につけていきましょう。


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