男の浴衣を着付ける方法を5分で解説!
女性の浴衣姿もいいものですが、男性の浴衣姿も粋でかっこよく、素敵なものですよね。
街歩きやお祭りの時などは、彼女さんや奥さんと一緒に浴衣を着て楽しみたいという人もいることでしょう。
花火大会で浴衣レンタルをしてもいいですが、近くに浴衣レンタル店がなければ、自分で浴衣を着付けるしかないですね!
浴衣をかっこよく着付けるためのポイントを押さえておくと、彼女さんや奥さんが惚れ直してくれるかもしれませんよ!
着付けの流れは女性と似ていますが、メンズが特に意識したい点もあるので、ぜひ覚えておきましょう。
浴衣の着付けに必要なもの
男の浴衣は綿や麻で作られており、それぞれに特徴があります。
綿は生地が柔らかく、ケアもしやすいため1枚持っておくと良いでしょう。
麻はしっかりとした生地で、汗を外に出してくれるという特徴があるため暑い夏にぴったりです。
浴衣を締める帯は、かちっと決まる角帯と、柔らかい兵児帯があります。大人っぽい雰囲気を出すなら角帯がおすすめです。
汗を吸収するための肌着は、和装用のものもありますがもし手元になければ、シャツとステテコで十分です。
シャツは襟が浴衣からはみ出ると見た目が良くないので、襟がしっかり開いたVネックのものを選びましょう。
細身の男性ならウエスト周りを補正するのがおすすめです。このひと手間で美しい着姿になります。
ですから補正のためのタオルと腰紐を用意しておきましょう。腰紐は浴衣を固定する時にも使うので、2本あると安心です。
浴衣の時の履物である下駄は、色や鼻緒の柄が豊富です。
メンズの下駄はシックな色合いが多く、足元のお洒落にも気を遣う男性にぴったりです。
浴衣の着付けの流れ
肌着から帯の前まで
ここからは浴衣の着付けの流れを順を追って見てみましょう。ある程度頭に入れておくと、スムーズに着付けることができます。
まず肌着を着て、補正が必要な人はウエストにタオルを巻き、腰紐で固定します。
次に浴衣を羽織ります。この時、浴衣の背の中心にある線が背中の中心と合うよう意識してみてください。
浴衣の両方の襟を手で持ち、右側にあたる下前を腰骨のあたりに持っていき、位置を決めます。
左側にあたる上前も同じように腰骨のところに合わせ、腰紐を結んで固定します。
この時、腰紐をまず上前の襟の部分に当てて、残りを左に流すようにすると着崩れず綺麗に着られます。結ぶ位置は腰骨のところです。
背中の腰紐周りのしわは左右に軽く引っ張って伸ばしておきましょう。全部綺麗に伸ばそうとすると、衣紋が抜けてしまうので注意。
女性は衣紋を抜いたほうが美しいですが、男の場合はしっかり詰めて着ます。
帯の結び方
メンズの帯の結び方で一番ポピュラーなのは、貝の口です。まず、帯の片方(手先)の端を持ち、40cmほどのところまで半分に折ります。
帯を体に一周させますが、この時手先を下(体側)にすることを意識してください。
一周させたら両手でしっかりと引っ張って締め、もう一周させます。この時に残りの帯の長さを確かめ、長すぎるようなら再び巻きましょう。
残りの帯を内側に折り、手先でくるむようにして結びます。結んだ後は手先が帯の下にきているのが正解です。
次に、手先を斜めに折って上にあげ、もう片方を上からかぶせて結びます。帯を右方向に回して後ろにし、形を整えたら完成です。
帯の位置は真ん中より少し左にするほうが素敵に見えます。
男性は女性より帯を下目に着付けるほうが、大人っぽくかっこいいので覚えておきましょう。
貝の口をマスターしたら、次は片ばさみにチャレンジしてみましょう。時代劇に出てくる着流しの浪人が結ぶ形で、貝の口より緩みにくいのが特徴です。
結び方は、帯を2周巻いて結ぶところまでは貝の口と一緒です。
上の帯(たれ)を1周目と2周目の帯の間に入れ込み、帯の下から少し出します。
帯を右方向に回して後ろにし、たれと手先が八の字になるよう形を整えたら完成です。
片ばさみの場合は帯が背中の中心でも大丈夫です。
兵児帯はシンプルに蝶結びをするのが一番簡単です。
手先を下にして2周巻き、蝶結びを作ります。
たれを下ろして結び目を隠し、後ろに回したら完成です。
貝の口と同じように、中心から少しずらすとかっこいいです。
ゆるみやすいのでほどけてしまう前に時々確認しましょう。
メンズの浴衣の選び方
サイズ
生地から仕立てて作る場合、体型に合ったものになるのでサイズの心配はありませんが、すでに仕立ててある浴衣の場合は自分に合うサイズを選ぶ必要があります。
一番分かりやすいのは鏡の前で羽織ってみることです。
チェックするポイントは、まず全体の長さ。浴衣の裾が床ぎりぎりの所に来るのがちょうど良い長さです。
腕の部分の長さはくるぶしが隠れるくらいが良いですが、それより少し短くても長くても大丈夫です。
和服は着られるサイズに幅があるのが魅力のひとつですね。
一例ですが、身長160〜172cmの人なら身丈(着物の縦の長さ)は140cm、袖丈は48cmの浴衣が合うようです。
多少大きくても着付けで調整できます。
色や柄
好みはそれぞれあると思いますが、どんな人にもおすすめなのは紺や黒などの濃い色です。
女性の浴衣の華やかな色とは対照的な落ち着いた色は、大人の男性のかっこよさを出すのにぴったり。
白い帯を締めれば夏らしい爽やかな印象にもなります。
男の浴衣の柄は無地や縞模様、格子柄などがあります。
遠目で見ると無地に見えても、近づくとさりげなく柄が入っているというものも多いです。
個性的な浴衣を着たいという人は大きめの柄がおすすめ。
柄がランダムに配置されたものや、足元に大きな柄が入ったものなどがあります。
周りと少し違った浴衣で人目を引くこと間違いなしです。
浴衣に合う信玄袋
浴衣でお祭りに行く時に、スマホやお財布などを入れておくのに便利なのが信玄袋です。
信玄袋は布でできた袋で、上部に紐がついていてキュッと縛ることができます。
信玄袋の色や柄は様々で、浴衣に合う和柄が多いようです。
植物や動物をモチーフにしたものや、中には家紋が入ったユニークなものもあります。
浴衣の柄や色と合わせてトータルコーデを楽しんでください。
信玄袋の持ち方ですが、せっかくなら洗練された印象を与えたいですよね。
信玄袋の紐は、そのまま口を縛るだけだと長くてだらんとした感じになってしまいます。
口を縛った後に蝶結びをし、輪っかの部分を取っ手代わりに持つと良いです。
浴衣での歩き方
せっかく綺麗に着付けても、歩き方がいまいちだと着崩れてきてしまいますし、見た目もかっこよくありませんよね。
慣れない浴衣で動くのは大変かもしれませんが、コツを覚えておくと快適に過ごせます。
歩く時は足を外側に蹴るようなイメージを意識しましょう。また、男性は特に大股で歩くことが多いかもしれませんが、浴衣の時は歩幅を狭くすると着崩れを防げます。
猫背の人は背筋を伸ばすことを意識しましょう。
手元も意外と見られている場所なので、指先を伸ばして歩くようにするとかっこよく見えますよ。
男性の浴衣姿はもしかすると女性より少なく、注目されやすいかもしれません。
可愛らしく華やかな女性の浴衣姿と、渋くてクールな男の浴衣姿が並んだ様子はとても素敵ですよね。
これから暑くなってくると、浴衣を着て出かける機会も増えると思います。
浴衣は比較的着付けが簡単なので、一度覚えると気軽に着やすい衣服でもあります。
浴衣の着付けの流れやポイントを押さえて、浴衣をかっこよく着こなしてください。
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